初期研修医

概要

日本鋼管病院の沿革

当院は昭和12年に開設された川崎市最初の総合病院です。開設当初は企業病院としてスタートしましたが、患者さんにおける地域住民の割合が9割を占めたことから、川崎市の地域医療を担う基幹病院へと発展してきました。
当院は救急告示病院であると共に、健診や在宅医療・訪問看護などトータルに地域医療を担う病院として創立当初より『地域社会への貢献』を基本理念に、一貫して地域に開かれた病院として医療活動を続けています。
また、厚生省臨床研修指定病院(昭和46年4月1日指定)、内科学会、外科学会など、各学会の学会認定施設となっており良き臨床医を育てる教育を長年行っています。
平成20年春には日本医療機能評価機構より医療機能認定(一般病院種別B)に認定され、当院の医療水準が第三者からも認められています。
また、平成15年4月1日を以って企業立病院から医療法人社団こうかん会へ運営を移管し、更なる発展を遂げています。

医療法人社団こうかん会 理事長 別所 隆

基本理念

医療法人社団こうかん会の基本理念 すべては患者さんのために。

基本方針

研修の内容

教育課程

本プログラムによる初期臨床研修は国家試験合格者につき毎年4月1日から開始するものとし、研修期間は2年間とする。研修開始前に「院内諸規定」「施設設備の概要と文献検索」「EPOC」「PC研修(電子カルテ)」や「医師以外の部門(看護部・中央検査科・薬剤科・放射線科等)」によるオリエンテーションを受けるとともに、各部門の実習を行うことによりコ・メディカルの業務内容に対する理解を深める。

研修評価

研修評価は研修医・指導医とも「PG-EPOCオンライン卒後臨床研修評価システム」により行う。

プログラム修了の認定

2年間の研修を修了した後に研修管理委員会において評価を行い、満足すべき研修を行い得た者に対しては「初期臨床研修修了証書」を交付する。

プログラム修了後の進路

当院の初期臨床研修プログラムを修了した者のうち希望者は、所定の手続きと選抜審査により後期研修医として日本鋼管病院内科専門医プログラムに進むことができる。

<参考>内科専攻医について

診療科別医師数・指導医数・病床(一般)数

医師数 指導医 病床数
内科 25 5 163
外科 5 1 24
小児科 3 1 0
産婦人科 1 1 0
整形外科 13 1 114
泌尿器科 3 0 14
皮膚科 3 0 7
眼科 2 0 1
耳鼻咽喉科 3 0 7
精神科 2 1 0
麻酔科 4 1 0
放射線科 3 1 0
(共用) 28
合計 67 12 358

※指導医=「指導医講習会受講済み」

プログラムについて

プログラム概要

プログラム名称

日本鋼管病院 初期臨床研修プログラム

プログラムの目的と特徴
  1. 医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリケアの基本的診療能力(態度・技能・知識)を身につける。指導医よりマンツーマンで指導を受ける。
  2. 2年目研修で自由選択期間を7ヶ月設け、3年目以降に専攻する科の基本的な知識を研修することができるプログラムとしている。
  3. 必修科目の「救急」は、1年次の3ヶ月の研修と各科における日当直日数(約92回)を加算すると、実質3ヶ月以上の研修期間となる。
初期研修プログラム期間割
教育内容

各科指導医によるマンツーマン指導に加え、CPCや院内講習(感染防止、医療安全等)、全科指導医のモーニングレクチャー、放射線科指導医による画像診断レクチャーが開催されます。
各科では定期的なカンファレンスで、症例の検討がされます。

選択研修

3年目以降に専攻する科に重点を置いた研修を行う。

臨床病理カンファレンス(CPC)

実施状況・回数 6回/年

プログラム指導者と連携施設

基幹施設 日本鋼管病院 (基幹型臨床研修指定病院)
管理者 祝田靖(病院長)
プログラム責任者 吉井康裕(医局長・研修管理委員会委員長)
研修プログラム管理部門 臨床研修管理委員会
連携施設
日本医科大学武蔵小杉病院 小児医療センター 臨床研修指導医
日本医科大学武蔵小杉病院 女性診療科・産科 臨床研修指導医
桜ケ丘記念病院 精神神経科 院長 岩下 覚
こうかんクリニック 地域医療研修 院長 石橋 正史
悠翔会在宅クリニック川崎 地域医療研修 院長 中野 麻理絵

設備 等

研修医室

研修医の専用ルームを設置しており、各々個人の机・本棚を提供します。
また、教育図書が常備されており、インターネットにて「医中誌」「PubMed」等の文献検索が可能です。

図書室

図書室には主要な雑誌が常備され、オンラインジャーナルも閲覧可能です。
カラーコピー機も常設。

インターネット環境

研修医室・医局・図書室等で使用可能です。

剖検、CPC症例報告

各研修医は少なくとも一例以上の剖検立会い、CPC担当、学会での症例報告を行います。

医師法第16条の2第1項 臨床研修省令(研修プログラム等の公表)について

研修プログラム等の公表

募集要項

2025年度採用 初期臨床研修医 募集要項

募集人数 4名
応募資格 病院見学(1回:今年度の採用試験受験希望者は2024年7月31日まで)
2025年3月卒業、既卒、医師国家試験合格者
研修期間 2025年4月1日~2027年3月31日までの2年間
応募方法 必要書類を郵送にて提出すること
応募期間 2024年8月1日~8月22日(17時00分までに必着)
必要書類
  1. 履歴書(当院指定の書式)
    こちらからダウンロードしてください
    ※カラー写真を添付し、自筆にて記入
  2. 卒業証明書
  3. 成績証明書
  4. 健康診断書(今年度実施)
選考内容
  1. 筆記試験
  2. 小論文試験
  3. 個別面接試験
選考試験日 第1試験日:2024年9月1日(日)
第2試験日:2024年9月8日(日)
試験会場 日本鋼管病院
送付先 総務人事室 若松宛
備考欄 送付状に希望試験日を必ず記載すること

福利厚生

研修医待遇

 
形態 研修医(常勤)
研修手当 一年次 395,000円/月額
内訳:339,000円/月+当直手当(14,000円/回)
二年次 420,000円/月額
内訳:364,000円/月+当直手当(14,000円/回)
※協力施設での研修期間中の給与も当院より支給する
社会保険及び労働保険 公的医療保険:有(神奈川県医療従事者健康保険組合)
公的年金保険:有(厚生年金)
労働者災害補償保険法の適用:有
雇用保険:有
医師賠償責任保険 病院自体の加入 有
個人加入 強制加入
健康管理 当院にて健康診断を実施(1回/年)
宿舎 当院より1~2kmの範囲に有り(徒歩10分以内)
※住居費として20,000円/月を給料より控除
勤務時間 8時45分~17時10分(基本的な勤務時間)
休暇 有給休暇:20日/年 付与
夏季及び年末年始休暇:有(但し、個別有給休暇扱いとする)
外部への研修活動 学会、研究会等は指導医の指導のもと適宜参加する
※参加費用の扱い 筆頭発表者の場合有り
研修医室 病院内に研修医ルーム・wifi完備 (但し、個室は無し)
その他 図書室には主要な雑誌が常備されオンラインジャーナルも閲覧可能
カラーコピー機も常備
就業について 他の組織・会社に籍を置き賃金を受けてはならない(アルバイトの禁止)
その他の労働条件は日本鋼管病院就業規則に基づく

出身大学

研修医の主な出身大学

  • 2019年 東海大学、聖マリアンナ医科大学、東京大学、東京医科大学
  • 2020年 聖マリアンナ医科大学、東京医科歯科大学、高知大学、佐賀大学
  • 2021年 琉球大学、岐阜大学、東京医科歯科大学、旭川医科大学
  • 2022年 金沢大学、昭和大学、慶應義塾大学、浜松医科大学
  • 2023年 近畿大学、東北医科薬科大学、日本大学、慶應義塾大学

先輩研修医から

この病院を選んだ理由

当院は約400床の規模でありながら研修医定員は4人と少数です。
初期研修ではcommon diseaseを中心に多くの症例を経験し、たくさんの手技をやりたいと考えていましたので、
一人当たりの症例や手技の機会が多いところに大きな魅力を感じました。
また、実際見学に伺ってみると、先生方をはじめスタッフの皆さんがとても優しく、病院全体の雰囲気に良い印象を受けました。
そして、指導医と研修医の距離が良い意味で近く、研修しやすい環境があることが決め手となり、研修先に選びました。

指導医から

当院は地域の中核病院であり、症例は豊富で指導医も充実しているので十分な臨床経験を積むことができます。
目指すのは「患者さんから『この先生に診てもらって良かった』と感謝されるような臨床医の育成」。
出身校にはこだわりません。積極性と協調性のある方の応募をお待ちしています。

研修プログラム責任者 医局長 吉井康裕

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事務局 総務人事室 若松
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FAX 044-333-5599